こんにちは。
先般、B.LEAGUEが2016年度のクラブ経営情報を開示しました。
私たちは、B.LEAGUE(男子プロバスケットボールリーグ)の某クラブの販促業務およびスポンサー獲得活動に携わっているため、今回の発表内容をとても興味深く見ています。 B1、B2、全36クラブの決算内容を読んでいくと、各クラブの特徴および方向性がわかるので、3クラブをピックアップして簡単に説明していきます。
まず、2016-2017シーズンの王者「栃木ブレックス」。
大阪エヴェッサと並び、営業収入が10億円を超えてます。 (Jリーグだと、近い数字がキングカズが所属する「横浜FC」です。) ブレックスの特筆すべき点は、「物販収入」および「ユース・スクール関連収入」です。 看板選手「田臥勇太」が在籍していること、グッズの種類の多さ、開発能力、またアウェイでの販売(これは異例)など、とにかく売りまくった結果がついてきてます。 スクールに関しては、プライヤーのみならずチアリーダーの育成組織もあり、なおかつ1か所にとどまらず、栃木県全般にスクールを展開していることから、生徒増⇒収入増という好循環になってます。
続いて、リーグNo.1の集客力をもつ「千葉ジェッツ」。
ここの特色は「入場料収入」と「スポンサー収入」です。 入場料収入は2億8千万円。B1平均が1億4千万円なので大変優秀です。 お金を払って観戦しているお客さん(=招待客ではない)がたくさんいるということです。 スポンサーは大小合わせると250社以上!この数字は驚愕です。 スポンサー(パートナー)契約の種類が豊富ですし、地道に獲得活動をしてきた成果が出ています。
最後に、大都会・渋谷を本拠地とする「サンロッカーズ渋谷」。
ここの特色は「堅実さ」です。 渋谷なので経費がかかってそうですが、青山学院大学の体育館を使用しているためコストを抑えてます。 物販収入は少なく、ユース・スクール収入はゼロ(2018年4月に始動しました!)なのに、そこは人件費や運営経費、販管費を抑えてトントンにしています。 親会社が日立製作所なので、その堅実さは納得できます。 反対に考えると、集客、物販、スクール事業を強化すれば、立地は文句なしなので、経営的に好循環が生まれてくるのではないかと思われます。
他にもたくさん紹介したいところですが、ここまでとしておきます。 ひとつ気になるところとして、B2クラブは軒並み赤字です。 入場料収入がB1に比べ、一桁少ないです。お金を払って見てくれるお客さんが少ない。これは現実を物語っていますね。 B.LEAGUEは入れ替え戦があるので、B1チームがB2に降格した場合、経営上、難しい判断(選手の大量放出など)を選択せざるを得ないのではないでしょうか。 そうならないためにも、各チーム、スポンサー獲得活動や集客の前提となる知名度UP、リピーター醸成など、根本的な施策を地道に続けていく必要があります。
私たちウェルボンは上記施策のご提案ができますので、もしお困りのクラブ関係者(B.LEAGUEに限らず)がいらっしゃったらお声がけください。 B.LEAGUEも2/3が終わり、終盤戦に突入してきました。 今後も各クラブの施策や状況をチェックしていきたいと思います。
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